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2025年09月05日

ベンチプレス台における固さの影響と適性

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皆様こんにちは。自称「筋肉伝道師」こと宮本直哉です。
本日はベンチプレス台の固さが挙上動作に与える影響について、専門的な観点から整理していきたいと思います。

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1. ベンチ台の種類と特徴

当ジムに設置しているのは、以下の2種類のベンチ台です。

柔らかめ:MBC

固め:BULL

私自身の経験では、MBCのような柔らかめのベンチ台の方がBULLに比べて約15 kg以上挙上重量が上がります。


理由は明確で、柔らかい台の方が パワーフォームを組みやすく、保持しやすい からです。

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2. 柔らかいベンチ台の作用

柔らかい台は、頸部・肩甲骨周囲が沈み込むことで一度決めた体幹部のアーチを保持しやすくなります。
これは低反発素材に寝たときのように、骨格の突出部が沈み込み「支点が固定される」効果に近いものです。

具体的には、ブリッジを組む際に床方向へレッグドライブを行い、頸部と肩甲骨を台に押し付ける動作を取りますが、柔らかい台では沈み込みが生じるため、支点が安定し、バー軌道が直線化しやすくなります。

ここで分かりやすい例えが ストレッチポール です。
ストレッチポールに仰臥位で乗ると、肩甲骨は自然に落ち込み、胸郭が開き、美しいアーチが形成されます。
フォームだけを見れば理想的に見えますが、この状態は「可動域の上限を超えた姿勢」であり、必ずしも安定性を伴うとは限りません。

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3. 柔軟性が低い選手への弊害

柔軟性が低い選手の場合、柔らかいベンチ台を使用すると可動域が過剰に広がり、結果としてフォームが崩れる場合があります。
シートが柔らかい分、安定すべき骨までもが動いてしまい肩甲骨が下制出来ずに、胸郭が潰れる形になり、バー軌道が不安定化するのです。

これはストレッチポール上で高いアーチを組んだときに似ています。
「肩甲骨可動性だけを見れば良い姿勢」ですが、安定性を欠き、重量が加わった際に押し切れなくなる。
まさにこれと同じ現象が柔らかいベンチ台でも起こり得ます。

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4. 実例:クライアントO様のケース



本日ご指導したO様は、柔らかいMBCベンチ台では伸び悩んでいましたが、固いBULLベンチ台に変更したことでフォームの安定性が向上し、62.5kg×4回(自己ベストタイ) を記録しました。



フォーム観察においても、バーのブレが明らかに減少。
柔軟性の少ない体幹特性を考えると、固いベンチ台の方が可動域を制限し、適正な範囲内での動作を確保できたことが成功要因と考えられます。

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5. 結論と適性分類

過去のクライアントのデータと照らし合わせた結果、以下の指針が導かれます。

体幹部の柔軟性が高く、深いアーチを組めるタイプ → 柔らかいベンチ台(MBCなど)

体幹部の柔軟性が低く、高いアーチを組みにくいタイプ → 固いベンチ台(BULLなど)

すなわち、
「体幹部の柔軟性とベンチ台の固さは比例関係にある」
ということです。

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まとめ

ベンチプレスにおいては単に重量やフォームだけでなく、 使用するベンチ台そのものが挙上結果に大きな影響を及ぼす ことを忘れてはなりません。
自分の身体的特性を正しく理解し、それに適合する器具を選定することが記録更新、そして筋肥大の近道です。

 

現在のパワーリフティング大会では柔らかいベンチ台が主流となっており、高いアーチを組める柔軟性の高い選手がより有利になる傾向にあります。私自身、柔らかいベンチ台を好むタイプですので、この流れはとても歓迎すべきものだと感じています。

ベンチ台の特性と自分の身体特性を理解し、最適な環境で練習することが、記録更新への最短ルートだと思います。

 

 

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